第十一回 閉鎖的な学校教育

こんにちはカウンセラーの山名です。今回は僕がアメリカの小学校で働いていた時に経験した学校の様子について皆さんにお伝えしたいと思います。

生徒は朝学校に登校する時には必ずスクールバスか親の車での送迎が義務付けられています。歩いての登校は出来ません。何故ならアメリカの道は人が歩く歩道がしっかりと分けられていなく(田舎では)、小学生が歩くには危険だからです。

アメリカの学校では食事は教室ではなく、カフェテリア(食堂)に行って食べます。カフェテリアでは昼食だけではなく朝食も出ます。ですので、朝食を家で食べていない生徒はカフェテリアで朝食をとります。朝食を食べ終わった生徒は時間になるまで教室以外の場所(大抵は体育館)で待機をしなければならないのですが、その場所では私語が出来ず静かに待っていなければならない為、私語がある程度自由に出来るカフェテリアになんとか居座ろうとしますが、監視役の先生が注意をして待機場所に向かわせます(僕はこの役でした)。

アメリカでは日本でよく見られる全校生徒が集まっての町会はありません。その変わり、毎朝校長先生(不在の時はその他の教職員)が校内放送を行います。

1授業は大体40分で授業と授業の間の休み時間は5分ですが、その5分は次の授業の準備であったり別室への移動であったり(学校によっては教科によって教える先生が小学校でも違います)に使われるので実際に休み時間という休み時間は昼休み以外にはありません。トイレに行きたい生徒は授業中に教室にあるトイレカードというのを持って、静かに教室を離れトイレに行きます。このカードの目的は一気に何人もの生徒が教室から出て行く事を防ぐためです。ちなみに一日にトイレに行く回数は決められていて、それを超えるとペナルティーで昼休みの時間が5分削られたり、10分削られたりします。

体育、美術、音楽はその先生の教室に行って授業を受けます。ただ、アメリカの教育は英・理・数・社の授業に重点が置かれている為、体育、美術、音楽の時間は圧倒的に少なく、この3・4週間は体育で次の3・4週間は美術というようにそれら特別科目はローテーションにより回されます。

カフェテリアでの昼食は学年毎に違う時間に取ります。時間になると先生がクラスを連れてカフェテリアに行きます。アメリカの学校では何かする時には全て団体行動になります。ですので、生徒はトイレ・英語の時間(日本の国語の時間)に図書室に本を貸し借りに行く以外(もちろんその時も先生の許可が必要です)は学校内を個人で動く事は許されません。

昼休みの時間も先生の監視があります。先生の目の届かない所で遊ぶ事は出来なく、相手を傷つけるような行為をした生徒は即、昼休み無し等のペナルティーを受けます。

昼食後日本の学校で恒例の掃除時間もアメリカにはありません。用務員の方々が学校内の掃除は全て行います。

学校行事もほとんどなく、社会科見学はあっても日本の遠足や修学旅行等はありません。

僕がアメリカで働いていた時はこのような学校環境にとても窮屈を感じていました。悪くいってしまえば何をするにも監視付な事から軍隊や少年院のような感覚です。ですが、アメリカ社会はどの分野においてもなるべくリスクを避ける事に重点を置いています。日本のように学校があえてリスクを背負ってでも生徒の成長の為ならやむなしという考えはありません。これが訴訟社会の悪いところと言えば悪いところかもしれません。僕が日本の学校の自由さを生徒に話すと生徒は目を輝かせていました。自由奔放はよくありませんが、自由の中から学べる規律も重要なのではないかと僕個人としては思います。ですので、小学校教育に関して言えば、僕は日本の教育方針の方が好きですが皆さんはどう感じたでしょうか?

ココロ夢カウンセラー

山名和樹

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