第十二回 カウンセリングの成功と失敗 |
こんにちは、カウンセラーの山名です。肌寒い日が続きますが皆様どのようにお過ごしでしょうか? さて今回は何故か質問の多い、カウンセリングの成功と失敗についてお話しようと思います。 カウンセリングは俗に失敗が定義しにくいと言われています。それは何故なら、カウンセラーはまだやり残した事、やれる事が残っているのに、クライエント側が「カウンセリングは効果がない。」と去っていく事が多いからです。つまり、カウンセラー側から見ればクライエントのドロップアウト(治療からの脱却)、クライエント側から見ればカウンセリングの失敗となります。 「でも 1 年かかって何も変化がなかったら失敗だろう?」と考える方はこれを読んでいる読者の方にもいらっしゃる事と思いますが、 10 年かかって病気が治ったという方もいらっしゃいます。 ちなみに、カウンセリングが医療行為として認められている欧米ではメンタルヘルスの病気(精神疾患等)のクライエントを一人のカウンセラーが年単位で受け持つ事は少なく、大抵の場合はある程度の期間のカウンセリングを施しても変化が認められない場合は他のカウンセラー、もしくは専門機関へリファー(紹介)を行います。それは、個人開業カウンセラーでも病院等で働くカウンセラーも同じです。(治ってもいないのに次から次へとたらい回しにされるのもどうか?という意見も聞かれそうですが・・) では次にカウンセリングの成功ですが、それはもちろん自分の悩みが解決したり、病気が治る事により社会生活に戻れるようになる事です。しかし、残念ながら全ての病気や悩みが全て解決できるとは限りません。時にはその悩みや病気との共存という事も模索していかなければならなく、それが出来る体制が整い、クライエントがある程度心理的負担が少なく、社会生活にそこまでの影響が出ることがなくなればそれはそれで成功の一つの形と言えると思います。 こうして成功と失敗の二つを見比べてみると、やはり失敗の定義の仕方の方が難しそうです。 学者の中には「カウンセリングに失敗はない。」という極論を言われる方や「クライエントが死なない限りはカウンセリングの失敗はない。」という乱暴な事を言う人もいます。 しかし、僕が思うには成功の定義がクライエントが悩み、病気が解決された、もしくは共存できるようになったという、セルフレポート(自己評価)をベースとして決定されている以上、失敗もクライエントの捕らえ方に沿うべきではないかと思います。つまり、カウンセラーは自分がいくら何百通りという解決方法を持っていようが、クライエントがそのカウンセラーには任せておけないと考え、去った時にはカウンセリングは失敗と言って良いと思います。 ココロ夢カウンセラー 山名和樹 |