第十三回 カウンセラーとは? |
こんにちは、カウンセラーの山名です。早いものでもう 11 月も終わり、そして今年も残す所、後一ヶ月となりましたね。 今回は僕がよく聞かれる「カウンセラーとは何をする人なのですか?」という質問にお答えしたいと思います。 このコラムをご覧の方で同じような質問をカウンセラーの方に尋ねられた方は恐らくこのような解答を得た事でしょう。「カウンセラーとは来談者であるクライエントの考えに共感し、それを基に問題への解決を共に考え、クライエントが望む生き方が出来るように援助していく人。」この説明で恐らくカウンセラーという職業そのものを説明していると思いますが、「何か違うぞ?」と思われるカウンセラーの方はご一報下さい。 さて、ここで僕が得意とするアメリカと日本の違いのお話ですが、カウンセラーという職業に関する説明は上記の通りで相違はありませんが、その解釈には大きな違いがあるようです。 日本で教育を受けたカウンセラーは一般的に「クライエントの考えに共感」という部分に重点を置き、カウンセリングを行っていきます。過去、現在、未来全ての話を奥深くまで聞き、クライエントが持つ事象、考え、経験全てに共感を示すという作業を永遠と繰り返していきます。自分の部分という部分全てに共感されたクライエントはやがて、自分の全てを受け入れられるようになり、そして問題としていた事の根本すら受け入れ、結果問題が解決するという経路を辿っていきます。 アメリカのカウンセラーは「クライエントが望む生き方が出来るように援助していく」という部分に重点を置き、カウンセリングを行っていきます。過去に起きた事はあまり重要ではなく、それよりも今現在どういう生き方をしたいのか、そして未来にはどういう自分に成りたいのかを細かく訊きだし、それに対する心理療法を積極的に行い、クライエントが持つ自分の理想像に近づくべく援助を行い続けます。 この2つの価値観の違いが顕著に現れるのはアドバイスをする時です。日本のカウンセラーは一般的にクライエントの問題はクライエント自身が解決するべきであり、問題解決の考えの助長は行うが、アドバイスをするのはカウンセリングにおいて適当ではないと考えます。それとは対象的にアメリカのカウンセラーはカウンセラーとは問題解決法を専門的に学んだスペシャリストであり、自分の考えや意見を積極的に述べ、クライエントの負担が少なく、それでいて効果的で、クライエントが積極的になれる考えや療法を模索し、行っていく事がカウンセリングであると考えます。 今年、日本に帰ってくるまではカウンセラーにここまでの文化的価値観の違いがあるとは予想もしていませんでしたが、その違いは肌で感じる事が出来るほど明らかなものです。どちらの価値観が合っているのかはクライエントの感じ方次第だとは思いますが、カウンセリングで一通りの話を終えた後にカウンセラーに「あなたは私の問題を今後どのように解決していこうと計画されているのですか?」と訊いてみるのはよい事かもしれませんね。 ココロ夢カウンセラー 山名和樹 |