第十六回 年齢とカウンセリング

こんにちは、カウンセラーの山名です。今回は相談業の永遠の課題とも言えるトピックについてお話したいと思います。

僕の下に来る問い合わせの中で「臨床心理士資格を持っていますか?」の次に多いのが「あなたの年齢はお幾つですか?」です。僕が正直に「 29 歳です。」と答えると大抵の方はそれ以来電話をかけてはきません。

病院やクリニックに行って、お医者さんに「失礼ですけど年齢はお幾つですか?」と尋ねる事はあまりないですよね。医者と同等の扱いを受けるアメリカでカウンセラーをしていた時に年齢を尋ねられた事はほとんど無く、そしてカウンセラーが定職であるアメリカでは 29 歳という年齢はそこまで若い方でもありません。そう考えると、日本ではカウンセラーという職に関する知名度はまだまだ何だなとつくづく感じます。

残念ながら(?)日本のカウンセリング業界では 29 歳という年齢は若年の部類に属していて、僕が抱えるクライエントさんも大抵は年上の方です。僕のカウンセリングを受けに来ていただける大抵のクライエントの方が、僕の前にカウンセリングを受けられた経験があるという事実はひょっとしたらこの辺が起因しているのかもしれません。

以前のコラムで書いたと思いますが、カウンセラーに必要なのは年齢よりも臨床経験と教養だと考えます。それは何故かというと、カウンセリングは「あなたはここが駄目だから改善しなさい!」、「私が若いときには・・」とか、「あなたの考えは若すぎる。このように考えて実行していきなさい!」という類の事を言う職業ではないからです。

クライエントとの対話、または他の専門機関(病院等)からの報告からの分析などからターゲットとなる問題を探りだし、それに対して心理療法等のアプローチを行っていく事がカウンセリングです。つまり、問題を作り上げる要素を幾つも知っている事、そして、世の中に多く存在する心理療法を数多く知り、使い分け、実践出来るのかがカウンセラーとして重要な事だと僕は考えます。

この考えにはもちろん皆さん賛同する必要はありません。年齢が気になるのならば、それを気にするべきだと思います。年齢が自分より若い人間に自分の問題を話す事は日本の文化的気質から言って簡単な事ではありません。そして、それを気にし続けてカウンセリングを受けるのであれば、そんな事を気にせず、気兼ねなく話せる自分より年上のカウンセラーを選ぶ事が結果的に問題の改善を早めてくれると思います。

カウンセラーとクライエントはクライエントの問題を共有し合う特殊な仲です。その仲に関してクライエントはお金を払い、問題改善を心底望む以上、ストイックになる必要はあると思います。しかし、このコラムを読まれた皆様は年齢以上に大切な事がカウンセリングにはあるという事も心の隅にでも出来ればとどめておいて下さい。

カウンセラーを選ばれる時には自分の気持ちに正直になり、この人なら任せられるという方をお選び下さい。あなたの厳しい目により選んだカウンセラーの方はきっとあなたの人生に多大な利益をもたらしてくれる方でしょう。そして、もしもあなたが僕を選んでくれたのであれば、僕は自分の持てる全てを尽くしてカウンセリングを行わせていただきます。

ココロ夢カウンセラー

山名和樹

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