第二十回 イメージ療法 |
皆さんこんにちは。カウンセラーの山名です。 今回はイメージ療法について取り上げたいと思います。 人間が天から与えられた美しき能力。それがイメージです。イメージの世界では今まで行った事の無い場所に自由に行け、通常では出来ない事が出来るようになります。例えばテレビの旅番組を見ていると、その場所に自分は一度も行った事が無いのに、イメージを働かせる事により、自分も同じように旅をし、体験しているような錯覚を起こす事があります。また、通常の世界では空を飛ぶ事が出来ない人間ですが、イメージの世界では自由に空を飛び回る事ができ、本来ならば空を本当に飛ばない限り得ることの出来ない、楽しさ、風の冷たさ、空気の薄さといった体験まで事細かく感じる事ができます。 しかし、イメージ力は時として自分自身を追い詰める事があります。例えば、自分が大好きな相手との恋愛中に、相手と毎日のように連絡をとっていたのに、ふと 3 日程度連絡が途絶えたとします。あなたはどういう反応を示しますか?多くの人は不安になりますよね?その不安は一体どこから来ているのか?それは「浮気しているのではないのか?」という考えだったり、「自分が知らないうちに相手を傷つけてしまって怒っているのではないか?」等という考えから不安になっていくのですよね?つまり、自分のイメージ力を使い、自身を追い詰めているのです。毎日連絡をとっていた相手が 3 日連絡をよこさないからといって、「浮気」や「傷つけた事」には本来繋がらないはずです。他にも「忙しい」、「病気」、「連絡の取れない場所にいる」等の選択肢もある中、それらを無視して自分を追い詰める選択をし、イメージ力を使いその選択が持つ負の力を強め、自身の不安や心配を引き起こしているのです。他にも恋愛に限らず、トラウマ、恐怖症といった精神疾患はこのイメージの力が大きく関わっています。こういったネガティブなイメージの強いクライエントには一般的に認知療法によるイメージの認知化と認知によるイメージの変更が有効です。 イメージ療法では人間の持つイメージ力を使い、問題の改善に取り組んでいきます。例えば、著しく自信を欠如し、何事にも失敗を繰り返すクライエントにはイメージの中でカウンセラーの誘導により成功のイメージを持たせ、後にそこで浮かんだイメージについて対話を通して具体化していくといった作業を行います。また、トラウマを抱えているクライエントにはいきなりトラウマの場面を体験させるのではなく、イメージの中でトラウマの場面を想像させ、解決法を繰り返し練習させ、ある程度自信が持てた時点で徐々に現実の場面を体験させていく治療方法が一般的です。 イメージの力は何も問題を抱えた人間だけに行うという必要はありません。イメージの使い方を覚えておくと問題の予防にもなります。イメージ療法により末期ガン患者が治ったという報告が多数あるように、常日頃の食生活も大切ですが、健康への強いイメージを持つ事も病気治療・予防の一環となります。 「何も問題が無いからカウンセリングを受ける必要は無い。」ではなく、こういった心理知識を身につける為や問題予防の為にカウンセラーの下を訪れてみてもよいのではないでしょうか? ココロ夢カウンセラー 山名和樹 |