第二十二回 喧嘩のメカニズム |
こんにちはカウンセラーの山名です。 今回は誰もが避けたいけど、避ける事が出来ない、人との喧嘩についてお話したいと思います。 以前より喧嘩は避けるべき行為だが、場合によっては人と仲良くなる為の一つの手段と考えられてきました。「喧嘩するほど仲が良い。」という言葉があるのは典型的な例だと思います。しかし、果たして本当にそうでしょうか? このコラムをご覧の皆さんは喧嘩早い人と温厚な人、どちらの友達が欲しいですか?恐らくほとんどの方が温厚な人と答えますよね。喧嘩早い人と一緒にいると、一つ一つの言動に注意しなければなりませんし、何時その人の爆弾を踏むかとこちらの気が休まりません。 人間は基本的に個を大切にしようとします。温厚な人のように、自分の個を認め、大切にしてくれる人には好感を持ちますが、喧嘩早い人のように個に対して否定的で攻撃的な人間に対して好感を抱くという事はなかなか難しいことです。 ところで、喧嘩をしていると長引けば長引くほど、喧嘩の本来の目的や何について喧嘩が始まったのかを忘れてしまう事はありませんか?何かのきっかけで喧嘩が始まり、徐々にお互い興奮し始め、「お前はだからそうなんだ!」「あなたは何時もそう!」等の過去の事例を話し始め、最後には喧嘩の最初とはかけ離れた話題について口論を続けている。これでは、まさしく時間の無駄であり、お互いの価値観を押し付け、攻め立てている事から両者の関係にヒビが入るのは自然な事です。 初めにお話した通り喧嘩早くならずに温厚になり、相手の個を認め、大切にしてあげれば喧嘩の問題など起こらなくなるとは思いますが、そうなりたいが、なれないのが本音でしょう。それではどうすれば関係にヒビを入れずに最小限のダメージによる喧嘩を行う事ができるのか?言うなれば「上手い喧嘩の仕方」ですね。 先の例に示しました通り、喧嘩が最悪な状況に陥っていくパターンは必ず「ポイントが定まらない話しをしている」「相手を攻め立てる」の2つがキーとなっています。つまり、喧嘩を始める前に「何について喧嘩をするのか?」という事をしっかりと理解する必要があるでしょう。喧嘩をする根本的な理由はお互いに良い解決策を持っており、それを押し通そうとするからです。お互いの良い解決策の話し合いをするのに過去の事例や相手の性格を持ち出す必要は本来はないはずです。 次に「あなた」よりも「私」という言葉を頻繁に使う必要があります。「あなたは〜」という言葉は相手に変化を促している言葉です。「自分は〜」と常に自分を主語にして話をする事により、その意見をどう捕らえるかは相手次第と相手に対して考える余裕を与える事が出来ます。 最後に問題を 1 度に解決しようとしない事です。多くの問題はその日、その場で解決する必要のないものばかりです。お互い興奮してくると冷静に問題解決を目指した喧嘩をする事は出来なくなります。自分が興奮し、「あなた」という言葉を頻繁に使い、過去の事例を話し出したら、「今日は興奮して話し合いになりそうにないから、また明日。」と喧嘩を打ち切るようにしましょう。そして、お互い冷静になってから問題解決に向けた話し合いを再び持つようにすると良いでしょう。 相手を傷つける喧嘩と問題解決を目指す喧嘩はまた質の違ったものです。相手を徹底的に叩きのめし、自分がグループ内で力を持ちたいというのであれば別ですが、もしも本来の目的が良い問題解決であるのならば、その枠組みから外れない上手な喧嘩をするようにしましょう。 ココロ夢カウンセラー 山名和樹 |