第二十四回 いじめへのアプローチ

こんにちはカウンセラーの山名です。

今回は 21 世紀日本教育界において最大の問題とも言える、いじめについてお話したいと思います。

まず、何故いじめは起こるのか?いじめが起こる原因としては人間が本質的に持つ集団性と力への欲求が大きく起因していると考えられます。

生まれた時から家族の一員、育つに連れて学校の一員、そして最後には社会の一員、このように僕たち人間は生まれたその瞬間から社会において集団で生きる事を義務付けられています。この義務付けにより集団に溶け込む事が経済的、そして心理的な負担を大きく軽減させる事だと自然に身につけさせられた僕たちにとって、生活のあらゆる場面において集団を作ったり、入ろうとしたりするといった行為は当然の事と言えます。

しかし、集団は類似性を求めます。つまり自分達と同じような行動、考えを持った人間で固まりたいという欲求が常に集団にはあるという事です。「あの子、何かちがう。」というだけの理由でいじめの対象とするのはそういった考えが根本にあるからです。

次に学校に入り、 5 人の親友とも言えるべき仲間にも巡り合い、毎日楽しくその 5 人で過ごしていたのに、何時の間にかそのグループ内でいじめが発生してしまった、という事があります。それにはグループ内のある人間がその他の人間よりも「更に大きな注目を浴びたい。」「もっと自分の事を持ち上げて欲しい。」という本質的な力への欲求が大きく関係しています。つまり、誰かをターゲットにしグループに呼びかけ、いじめる事により自分主導で皆が動く権力的快楽、そして自分より下の人間を作りだす事によりグループ内での地位向上とに繋がるわけです。

しかし、主導権を握らず、ひたすらリーダーの意見を聞き、うらみも無いのにいじめてしまう他のメンバーは何故そのような事をするのでしょうか?まず一つ目はグループが「いじめる」という意見でまとまってきた時に反対する事で今度は自分が孤独にさせられるといった考えが働きます。次ぎに権力への憧れです。力ある者に寄り添う事は自分が大きな力によりグループ内の地位を確保されていると安心感を与え、自分もその者と同等の力を得たような錯覚に陥るわけです。

最後に自分がいじめにあってしまったらどうすれば良いのか?という事についてお話したいと思います。

いじめへの対処法

1.先生や大人に言う − 元々力関係のバランスの崩れからいじめは起きていると考えると、自分達の手が届かない位置にいる力の助けを借りる事により、いじめている人間と対等の力(もしくはそれ以上)を持つ事が出来るようになります。しかし、一番怖いのは仕返しですよね。これが理由で大人に言えない子供が多いです。しかし、大人の介入により力を削がれた人間が、その力を回復しようとさらに強い力を見せ付けようとする事は自然といえば自然です。ですので、 1 度や 2 度言うのではなく、その人間が力を得る事が出来ないと自覚するまで根気強く大人に言い続ける必要があります。(その前に大人がいじめが無くなったとしっかりと確認するまで介入し続ける事が一番ですが)

2.嫌な事は嫌という − グループ内で自分がいじめられている事によりどういう気持ちなのか、どう辛いのかをしっかりと伝えます。リーダー以外の人間はほとんど「自分が集団から阻害されないか心配だから」という理由でいじめている人ばかりです。その人間達に対して訴えかけにより「同情」という共通意識を持たせる事により、今度は同情という類似性をグループ内で作り、自分を保護するというグループをいじめグループ内で作りだす事が出来ます。

3.他に目を向ける − 自分が類似出来ないというグループに長く留まる必要はありません。そのようなグループには別れを告げ、より自分に合うグループに参加すると良いでしょう。それを行う為には普段からより多くの人間と話し合いを持ち、各グループの自分への受け入れ態勢を事前から作っておいたり、見極めたりする必要があります。

4.無視する − 泣いたり、怒ったり、過剰反応を示したり、全ての行為は相手に自分達が力を握った事を再確認させる行為です。再確認した相手はさらに力を得ようと、いじめを継続し、どんどんとエスカレートさせていきます。いじめる対象は何もその人でなければならない理由はありません。自分達に良い思い(力の再確認)をさせてくれない相手へのいじめは相手側にとっても意味がないので、そのような反応をしっかりと示してくれそうな相手へいじめの対象は自然に移行していきます。

何よりも大切なのはやはりいじめられたら「大人に言う」という事です。大人が真剣に介入する事により、いじめている側も事の重大さに気づき、いじめが無くなるといったケースがほとんどです。大人は子供が考えるよりも実に色々な事が出来ます。いじめられたら勇気を出して大人に言いましょう。僕たち大人はその子供に対して「こうしたら」とアドバイスを送るだけではなく、学校や地域としっかりと連携を取りいじめを絶対に許さないという毅然とした態度を示していきましょう。

ココロ夢カウンセラー

山名和樹

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