第四回 日米スクールカウンセラー相違 |
こんにちは、カウンセラーの山名です。今回は日米のスクールカウンセラーの役割の違いについてお話しようと思います。 「スクールカウンセラーって子供の相談を聞くのが仕事でしょ?」と考えられる方も大勢いる事と思いますが、その実はちょっと違います。確かに、子供の悩みを聞いてあげるのが両国スクールカウンセラーの最重要事項ですが、アメリカのスクールカウンセラーは実際に学校運営に深く携わります。僕がアメリカでスクールカウンセラーをしていた時に抱えていた仕事をリストにしてみました。 生徒へのカウンセリング クラスルームカウンセリング グループカウンセリング 父兄へのコンサルティング 教員へのコンサルティング 504 項チーム代表 LEA 代表 地域教育委員会・州教育委員会が主催するテストのコーディネーター 出欠席管理 イベント企画・運営 学校内カウンセリングプログラムの企画運営 新入生受け入れ・転校生事務手続き 生徒のレコード管理 朝、車で来る生徒の監視とカフェテリアの監視 これらの仕事以外にも会議への出席等がありますが、それら全てを一人でこなさなければなりません。まあ、全部のカウンセラーがこのように多くの仕事をしているわけではなく、僕のいた学校は教職員の数が圧倒的に少なかったので、どうしても一人にかかる負担が大きくなってしまっていました。ですので、毎日残業は当たり前で、大きなテストがあるとその準備で朝 5 時に学校に行き、帰りは 12 時を回り、翌朝再び朝 5 時に学校に行くという生活もありました。そんな不摂生な生活が祟ってかブクブクと太ってしまいましたが・・(泣)。 ちなみに、アメリカでは職業の分担性が進んでいるので、生徒がクラス内で問題を起こした時は小さな事ならば先生が注意するのですが、ちょっと大きめの問題で授業自体をストップしなければならなくなった時は校長かカウンセラーが呼ばれ、別室へ連れて話をするように頼まれます。大抵はカウンセラーが先に呼ばれ、それでも駄目な時は校長自ら赴くというところです。このような職質からアメリカのカウンセラーにはカウンセラーだけではなく先生としての役割も備わっていなければなりません。「どうしたの?」と優しい言葉をかけるだけではなく、生徒が悪い事をしたならば叱る事も必要になります。もちろん、何がいけなかったのかを考えさせるように仕向けなければなりませんが。初めはカウンセラーとしての役割と先生としての役割の大きなギャップに悩み、「叱ったら、生徒は僕の所に相談に来てくれないのではないか?」と思いましたが、生徒は僕が思っていた以上に理解を示してくれていました。 アメリカのスクールカウンセラーの利点として学校全体のプログラムを動かせる力があるので(もちろん校長の許可が必要ですが)、学校全体のプログラムを使った生徒の育成計画を自分手動で行えるというのがあります。常に問題が起こった後に何かを行う他の分野のカウンセラーと違い、スクールカウンセラーの持つ大きな武器でしょう。 このように色々と大変な事もあり、「僕は TV 局の AD か?」と思うほどこき使われるアメリカのスクールカウンセラーですが、とてもやりがいのあり責任の重い仕事です。もしも、あなたがカウンセラーになる事を考えられているのであれば、アメリカに渡りスクールカウンセラーになるのも選択に入れられてみてはいかがでしょうか? ココロ夢カウンセラー Mail: yamana@knhclinic.com
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