
怒る事より褒める事、褒める事より伝える事
「叩き上げ」という言葉があるように、昔から叱る事は教育上良い事とされてきました。しかし、近年は叱る事よりも褒める事に焦点を当てた教育方法が効果的とされています。それは何故でしょうか?まず、怒られると人間は萎縮してしまいます。「次は同じ失敗をしないぞ。」と考え、リスクよりも自分の安全を優先した選択をするようになってしまいます。褒められると心理的な幸福感を得る事ができ、「次も褒められるような事をするぞ!」言い換えれば「次も何かして人に褒められ、前に得たような幸せ感を得るぞ。」と考えるようになります。
アメリカ人は個性的だとよく言われますが、それはアメリカでは褒める教育が浸透しているからです。怒られると皆リスクを避けようとするあまり、他人と同じ事、他人が失敗しなかった例を真似て同じ事をするようになります。ですので、個性は育ちません。逆に褒めると、他の人よりも自分が更に目立って、より多くの人から褒められたいと考える為、他人とは違う個性を持った人間が育つようになります。
また個性を伸ばす為には創造性が必要です。小さい頃から創造性を駆使し、いかに他人とは違う事をしようと考える事が個性を伸ばしていく重要な鍵なのですが、創造性にはある程度のリスクがつきものです。「昨日、夕食の後にお皿を3枚運んで褒められたから、今日は5枚運ぼう!」これは立派な創造性を使った行動です。誰も教えていないのに、子供は自分で事象を解釈してさらに上を目指す。しかし、もちろん小さな体でお皿を5枚運ぶのは落として割る可能性があり危険です。大人の制止を聞かず、案の定落として怒られる。「だから、言ったでしょ!」という感じで。そこで子供はもう怒られまいと運ぶ枚数を3枚に戻しますが、大人はそれに対していちいち褒める事もしないので、子供はだんだん飽きてきて、ついにはお皿を運ぶ事すら止めてしまいます。
「いちいち褒める事もしない・・」そうです。僕達は他人の行動、それが我が子ですらいちいち褒めてはいられないのです。それに、褒めるというのはある意味、常習性のある麻薬のような物で、ずっと褒めていると子供はもっとと思うようになり、ただの褒めるだけでは足らなくなってきます。そうなると、褒めても足りない、褒めないと何もしなくなるそんな子供に成長してしまいます。
それでは一体どうすれば、褒めず、怒らず、上手に子供の個性を伸ばしていけるのか?それは「伝える」ことです。子供は何も、自分の行動に賞賛を送られなくても、ただ大人が気づいていると感じるだけでも十分なのです。「昨日お皿運んでくれてたね。」と言うだけで、「じゃあ、今日もしよう!」という気になり、また自分の創造性を働かせて「どういう事をしたら他にも注目してもらえるのか?」と考えるようになります。
怒るな、褒めるなと言っているわけではありません。本当に悪い事をしたら怒るべきですし、本当に良い事をしたら褒めるべきです。ただ、怒ることと褒めることの力を上手に使わないと、子供は慣れていきますし、自分の行動に投げやりになっていきます。そうなると、怒ることと褒めることの本来の力が失われてしまいます。私生活の一つ一つの行動に怒り、褒めるのではなく、上手に伝える事が子供の創造性を掻き立て、個性を身につけさせる方法なのです。
教育コーナー
キャラクター教育 - 怒る事より褒める事、褒める事より伝える事 - 喧嘩は絶対に反対です


カウンセリング 相談ルーム KNH心療所
カウンセリングルーム: 〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町 1-3-16 S-1 日本橋
事務局: 〒350-0247 埼玉県坂戸市西坂戸 5−18−12 2F
TEL: 049-227-9760 Mail: admin@knhclinic.com
電話受付時間: 午前10時 ― 午後9時まで (日曜休診)
カウンセリング受付時間・ルームまでのアクセスマップ
