第一回 スクールカウンセリングインターンシップの始まり

人は学校の中で学科のみならず実に様々な事を学ぶ。人との交友の仕方、集団活動、社会でのルールなどなど。それら学んだ事は、人生の様々な場面において使われ、その使い勝手によって人の人生は多いに変わっていく。僕がカウンセラーを目指したのはある僕の友人が抱えた事件がきっかけだが、カウンセリングという分野のプロを目指す事を決め、どうしたらより多くの人間を助けることができるのかと考えたときに学校という機関に深い興味を覚えた。例えば、学校で月単位、年単位で行われる行事の中に一種のカウンセリング活動を組み込めば、100人200人に対して一挙にカウンセリングを行う事が出来る。また、問題を未然に防ぐ事が出来るのも学校カウンセリングの特色である。これらの利点はクライアントの来訪を待つ病院や精神科クリニック等では到底真似する事のできない学校カウンセリングの魅力だと僕は思う。何はともあれ、その信念を貫いて僕は大学院で学校カウンセリングを専攻し、ついに学校でのインターンシップという最終過程まで辿りついたわけだが、そこに辿りつくまでに学校カウンセラーの問題点なるものを色々学んだ。その中の一つに、成績やスケジュールを扱う時間が長すぎて、生徒個人個人の問題を扱う時間はほとんどないという事である。特に僕がなりたい高校カウンセラーは、アメリカの高校の履修制度によって、生徒のスケジュール調整に追われる毎日だという話を聞く。それを知ったのは、大学院過程の後期だったので時すでに遅しという感もあり、そして、そのような中でもやはり多くの人に接する事ができるという点でやはり僕にとって魅力的な職だということも変わらなかったので、とりあえず専攻の変更はしなかった。とにかく、このインターンによって自分がここ数年を棒に振っただけだったのか、それとも僕の信念が正しかったのかわかるだろう。期待、希望、そして不安。

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