第十四回 カウンセラーワークショップ |
インターンも終わりの頃、ウエストヴァージニア州(WV)のカウンセラーが一同に集まる勉強会(ワークショップと呼ぶ)が行われました。僕も一応未来のカウンセラーという事で出席を許されました。会場であるWVの州都チャールストンのホテルに行き登録を済ませると、始まるまで時間があったのでその会が行われるホテルのロビーに出ていた食べ物、飲み物をあさっていると、どこかで見た人、または一緒に授業を受けていた人達に出会う。「皆、無事卒業して何人かはWVに残ってカウンセラーになったんだな〜。」「僕は何時なれるんだろ?」なんて考えながら適当にその人達に挨拶を終えると、会場で会った同じくインターン生として来ていたケーティーと一緒に集合場所であるメインホールに入る。ハンティントン高校から来ているカウンセラーの人達とも出会い一緒のテーブルに座ると間もなく、ワークショップの始まりの挨拶がWV州のカウンセラー統括部長のような人から行われた。続いて、僕とケーティーの他に来ていた2人のマーシャル大学スクールカウンセリングの生徒から「WV州公立学校を対象とした現状を図る研究をしたいので、皆さん協力して下さい。」という説明があり、それぞれのテーブルに研究参加の申し込み用紙が配られた。周りを見渡すと、どちらかというと皆乗り気ではない。それはそうだ、無償で時間ばかりとられる研究に参加するほど、暇ではないといったところが本音だろう。テーブルに白紙の束が無造作に置かれ続けてあるだけだ。2人はとりあえず、このワークショップの終わりに用紙を集めるのでそれまで皆さん考えておいて下さいと説明して席に着いた。その後、司会の人からワークショップの説明が始まり、それによると規定の時間にそれぞれの部屋で特定のトピックについての勉強会が開かれ、参加者は決められた時間にその勉強会が行われる部屋に行けばよいという話。ただ、もしも、自分が勉強したいトピックが重なった時間に行われた場合、残念ながらどちらかを諦めなければならない。僕とケーティーは「どこへ行って良いかよう分からん。」という事でとりあえず一緒に行動することにした。 最初は「新しくカウンセラーになった人は参加必須。」とパンフレットに書いてあった部屋に入る事にした。部屋に入るとテーブルが並べられていて、僕とケーティーはとりあえず端っこのテーブルに目立たないように座ることにした。二人で他愛もない話をしていると、先に研究の話をしていた2人のスクールカウンセリングの生徒も来た。2人にその研究についての質問をすると、どうやらその研究はあるクラスの授業の一環で、他にもクラスを取っている生徒全員と先生が共同で行う研究らしく、この二人はわざわざチャールストンまで来て参加者を募るという貧乏くじを引かされたらしい。彼らはこのトピックの勉強会の後帰らなければならないので、後の用紙を集める作業をよろしくと何故か僕とケーティーは貧乏くじの貧乏くじを引かされてしまったのであった。 このトピックの勉強会は言うなればカウンセラーの新人研修のような物。現在のWV州の公立学校のしくみや、どういうカリキュラムにそって学校を動かしているのか等。クラスでもそのような内容について一応学んだが、そのクラスではアメリカ全体レベルの話だったので、州レベルの話はこまかい所までカバーしていて、現場の意見のような感じでとても為になった。 その研修が終わったのちもう一つ勉強会に出た後、ついに昼ごはんの時間。実は朝寝坊ぎみだった僕は急いで家を出た為、何も食べていなかったのでおなかぺこぺこ。ホテルの料理はさすがに$20(日本円で2100円程度)も払わされただけあって、バイキング形式で豪華そのもの。調子に乗ってステーキ、野菜のおかわりの他、ケーキまでおかわりして午後に備えたのでした。 午後は3つのセクションに分かれていて小・中・高と自分が働いているところの勉強会にでる形式になっていた。僕とケーティーはとりあえず高校で働いているからと、高校の勉強会に出たけれども、内容は「データーベースの使い方がマイナーチェンジしたので気をつけて下さい。」という内容で僕にはまったく興味の無い内容だったのでケーティーに「ごめん!」と言って3分ぐらいで部屋を出て、次にインターンをする予定の中学校の勉強会へと行ったのでした。 ワークショップは滞りなく全て終了となり、会の最後には最初にいた部屋に皆戻されたが、見渡すかぎり半分以上の人が帰ってしまっていた。最初に挨拶したカウンセラーの統括の人からどこの国でも同じ内容の「皆さん来てくれてありがとうございました、おかげさまで・・・・」という話があり、即解散。アメリカの良い所はこういう最初、最後の会等の人があまり興味を示さないものはさっさと終わらせてしまうところである。とにかく、今日一日、僕は動き周り、ノートーを取り続け、色々なパンフレットや会のおみやげ品で両手いっぱいになり、カウンセラーの仕事がさらに身近に感じた、充実した一日となりました。
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