第十九回 中学カウンセリングインターンの一日 |
「男の子に来てもらえるなんてラッキーだわ〜」とサックストーン先生に言われた時から嫌な予感はしていたのですが、案の定の力仕事。オフィスは2階にあるのにコピー機、ファックス、先生方のメールボックスは全部一階。「この書類コピーしておいて〜。」と言われると一階へ下り、「この手紙先生方にメールに入れといて〜。」と言われると一階へ下り、「この生徒のレコード(成績等)ここ(電話番号)にファックスしておいて〜。」と言われると一階に下りる。おまけに一階から帰ってくると新たな書類が机に置かれていたりして、「あ!それ次に下に行く時にファックスしておいて〜。」一回に全部言ってくださいサックストン先生。 高校の時と違う点は廊下、カフェテリアでの生徒の監視の仕事があること。アメリカの学生は一人一人ロッカー与えられるので、一つの授業が終わると廊下は学生達が自分のロッカーへ次の授業の教科書を取りにくるためごった返します。もちろんこれぐらいの年は一番血の気が多いので、ちょっと気を緩めるとすぐに喧嘩が始まり、こうした自由時間が一番危ないのです。ですので先生達が廊下に立ち、生徒が次のクラスにちゃんと行くか監視するのです。カフェテリアでもそう(アメリカの中学生は教室ではなくカフェテリアで昼食を食べます)。生徒たちが問題なくご飯を食べ、テーブルに物を残さずに出て行くか監視します。生徒は食事中、先生の許可なしに勝手に席を離れる事は許されず、どうしても立ちたい時、または食事が終わって休み時間に行きたい時は手を挙げ先生の承諾を得なければならないのです。 高校の時よりも中学校はカウンセリングを行う時間が少なからずありました。僕が主にカウンセリングを行っていたのは行動問題児学級(Behavior Disorder Class (BD))の生徒達。 このクラスは問題を起こし過ぎて一般のクラスに入れなくなった生徒が集まる学級で、大半の生徒決められた時間だけそのクラスに行きますが、音楽、体育、美術の時間を除いて一日中いる生徒もいます。そのクラスの先生は、何かを教えるというよりも、彼らの行動の監視役と言う方が妥当で、当カマック中学校の先生は女性でしたが体が大きく、腕力のある方でした。僕の仕事はそのクラスの生徒と定期的に話をしたり、クラスに言って一緒に遊んだりというものでした。彼らのほとんどは今まで、大人の男性が身近にいた経験がなく、たとえアジア人の僕ですが彼らにとっては貴重だったようで、クラスに行くたびに暖かく迎えてくれました。行動問題児のレッテルを貼られている彼らですが、普段は明るく、気さくです。 その他の仕事にはもはやカウンセラーの定番、生徒のレコード管理。日のほとんどの時間は成績管理と前回お話した学業障害もしくは行動障害の生徒の会議の準備に費やされます。カウンセリングは時間があれば行うというスタンスで、サックストン先生はほとんどカウンセリングはしていませんでした。 |