第二十三回 女の子は難しい

中学生は思春期真っ盛りの年頃。一言でも相手の気に触る事を言えば突っぱね、口も聞いてくれなく生徒もいます。成績の芳しくない生徒と話しをし、生徒の成績向上を促すというのがスクールカウンセラーの仕事の一環としてあるのですが、この仕事がまたやっかいなのです。もちろん生徒によってはすんなりと僕の話を聞いてくれ「がんばるよ。」と言ってくれる子もいるのですが、大抵の子は「はー。」「へー。」という言葉でまるで他人の話をしているかのような反応を示してくるのが一般的です。「どうすれば、成績が上がるのか具体的なプランみたいなのある?」と聞くと「別にない。」「じゃあ、一緒に考えてみようか?」と聞くと両肩を軽く上に上げてきます(分からない、もしくは別にそんなことしなくてもいいのジェスチャー)。らちがあかないので取り合えず僕が一方的に幾つか成績向上のためのアドバイスをしても聞いてるのか聞いてないのか・・・。

あまり一つのトピックについて話続けると逆効果です。うんざりし始め、話している途中でもため息を一つついた後「もうクラスに戻っていい?」と言っててくる子もいます。男の子だと、僕も男という事もあり多少強い口調で「あのね〜、君の事話してるんだよ。別に僕は僕の人生じゃないし、こんな話しなくてもいいんだけど・・・。」と突き放す感じで言ったりすると(カウンセラーとしてはあまり良くないですね)、向こうも関心を示し始めるようになる時もあるのですが、同じ手段を女の子に使うと逆効果です。不貞腐れてもっと話を聞いてくれなくなります。そうすると、もう話を中断するしかありません。

その点、サックストン先生は女性であり、子供を立派に育てた母でもあるため上手く会話を導いていきます。しかし、同じように僕がしてもやはり駄目。悩んだあげく最後に僕が取った手段は、最初にその子を褒めてあげ、話の中間に「この教科をもう少し頑張ればもっと君の実力通りの成績になると思うよ。」と少しだけ忠告をいれ、「じゃあ、どうすれば成績があがるようになるのかな?」等と投げかける質問をし考えさせ、そして最後に「それにしても、君は頭が良いね〜。」等と褒める。この方法を使った結果・・・・男の子は以前より全然僕の話を聞いてくれ会話に積極的になってくれる子も増えたのですが、女の子は変わらず。褒めてあげると嬉そうなのですが、質問をした瞬間にまた両肩を軽く上に上げるジェスチャー。女性というのは男にとっては何時でも難しい人たちです。

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