第四回 ハンティントン高校一日目
  ハンティントン高校は高台の上に建っていた。車で急な坂を上がっていくと、その頂にセキュリティーゲートがあり、そこで車を停車させ、中年ぐらいの女性ガードマンにインターン生として今日からしばらくここで働く事を伝えるとすでに話は聞いていたらしく、すんなりと通してくれた。そのゲートを通り、おおよそ90度左へと曲がるとその左手に高校の建物があり、右手にフットボール場があった。駐車場の場所を聞くのを忘れていたので、とりあえずその敷地の一番奥手にある駐車場に車を止めると、裏手から高校の建物の中へと入った。前にも来たことはあるが、とにかく大きい。その建物の端から端まで約1マイル(約1609M)はあろうかという。その駐車場から一番近い、裏手の入り口から高校に入ると、僕は真っ先にシュタンスプリング先生の待つガイダンスカウンセラーオフィスへと向かった。構内はまだ学期が始まっていないので、生徒はいなく、ただただ静かだった。カウンセラーのオフィスが縦に並ぶ(ハンティントン高校には6人のカウンセラーが入る)ガイダンス課に入り、奥から2番目のシュタンスプリング先生のオフィスに入ると、髭を蓄えた、細めで背の高い初老のシュタンスプリング先生がオフィスの中で忙しそうにコンピューターに向かって仕事をしている最中だった。僕はオフィスのドアの前で開いているドアにノックをして先生を呼ぶと、僕に気づいた先生は椅子から中腰で立ち、手を差し出して僕を向かえ入れた。すでにお互いを知っている僕たちは夏休みの様子をそれぞれ伝えるとさっそく本題に入った。先生はAS400と呼ばれるコンピュータープログラムについて説明を始めた。AS400はここキャベル郡の小・中・高で使われている生徒の個人情報管理プログラムで、ここにアクセスすることにより、生徒のスケジュール管理、アドレス、成績等を引き出したり、変更したり、書き加えたりする事ができる。さらに、先生は僕にコンピューターのパスワード、およびAS400のパスワードを教えてくれた。次に高校構内の地図を渡され、時間があるのなら帰る前に構内を周ってきたらどうだ?と提案されたので、それに従い構内を周ってくることにした。地図を見ながら構内を周っていると、体育の先生らしき人に呼び止めらた。どうやら不審者とでも思ったらしい(泣)。僕は自分はインターン生として明日から200時間ここで働く事を伝えると、彼は納得し、さらにどこから来たのか、どれくらいアメリカにいるのか等を尋ねてきた。彼は昔、軍の関係で日本に行った事があるらしく、とても懐かしそうに日本の事を話し始めた。彼はちなみに、体育の先生ではなくJROTCと呼ばれる、陸軍のクラスの先生だった。

 ハンティントン高校は2階建てになっていて、外にはフットボール場、その練習場、サッカー場、運動場、そして生徒の駐車場(アメリカでは16歳から運転免許証がとれ、車での通学も許可である)、ビジターの駐車場、教員の駐車場がある。おそらくこんなに大きい敷地は日本では取れないだろう。もとい、田舎でなければとれないであろう。構内を一通り見終わると、シュタンスプリング先生の待つオフィスに戻り、世間話をした後に高校を後にした。次回からはハンティントン高校でのインターンの様子についてレポートします。

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