1. プログラム名 「感情の表現の仕方と理解」

2.指導のねらい

特別学級(以下特学)で行う本プログラムでは感情表現スキルの習得、定着を目指す。生徒の特色 とし て、怒りや悲しみの感情表現が乏しく、そのため他者から攻撃を受けたり、無理な願いをされることが多い。本プログラムにより、生徒は他者へノンバーバルによるメッセージの伝達方法を学び自分の身を守る術を学ぶこととなる。

注: 本プログラムはそれまでに何ヶ月かに渡りSSTを定期的に受けてきた特別学級生徒に向けられて作られた個別プログラムである。

3. 獲得目標とするスキル

@ ノンバーバルによる感情表現法 A 他者のノンバーバル感情表現に関する理解

4 .展開

場面

教師の発問(○)・指示(●)

生徒の反応・行動

留意点

時間

インストラクション

•  感情にはどのような種類がありますか?考えてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

•  これらの感情でどういう意味なのか分からない感情はありますか?

 

 

•  これらの感情のうち、あまり表現しない感情はどれですか?

 

 

 

•  怒りや悲しみ等はもってはいけない感情ですか?

 

•  怒りや悲しみも楽しさと同じく必要な感情です。これらの感情が上手く表現できなければ他人はその人の心の内が分からず、望まない接し方をしてきたり、無理な事を押し付けてきたりすることでしょう。今回は怒りや悲しみも含めてこれらの感情の表現の仕方と相手の感情の読み取り方を勉強します。

•  怒り

•  悲しみ

•  嬉しい

•  欲求不満

•  感謝

•  嫉妬

•  興奮

•  混乱

•  疲れ

 

•  欲求不満

•  嫉妬

•  混乱

 

•  怒り

•  欲求不満

•  嫉妬

•  混乱 等

 

•  あまり良いことではないが持っても良い

 

•  感情の種類はなるべく生徒に挙げさせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

•  怒りや悲しみなど、マイナス要素の強い感情は持ってはいけないものだと考えている生徒は多い。それら感情もしっかりと表すことが必要なことを理解させる必要がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15

モデリング

•  今から先生が感情を表現します。当ててみてください。

・ 怒り

・ 悲しみ

・ 嬉しい

・ 欲求不満

・ 感謝

・ 嫉妬

・ 興奮

・ 混乱

・ 疲れ

•  みなさんはどのように感情を判断しましたか?

○ そうですね。私達は普段の生活で例え言葉に出されなくても相手の感じていることを表情や動きを読み取って判断しています。これらの表情や動きのことを「ノン・バーバルコミュニケーションと呼びます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

•  顔の表情

•  体の動き

•  ゲーム感覚を取り入れて楽しみながら行うことが大切である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

•  私達は普段の生活で 90 %以上のコミュニケーションをノン・バーバルにより行っていることを例を交えながら教えても良い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1 0

リハーサル

•  ここに 9 枚のカードがあります。今からみなさんに順番にカードを引いてもらい、そのカードに書かれた感情を前に出て表現してもらいます。残った人達はそれが怒り、悲しみ、嬉しさ、欲求不満、感謝、嫉妬、興奮、混乱、疲れのどの感情を表しているのか当ててみましょう。

 

•  クラス内の人(教師も含めた)はそれぞれカードを引き、そのカードに書かれた感情を前に出てあらわす。残りの人はその感情を当てる。

 

 

•  強制的にならずにゲーム感覚を持つ。

 

 

 

10

•  どの感情が表しにくかったですか?また、それはどうしてだと思いますか?

 

•  最初にお話した通り、どれも大切な感情です。しっかりとあらわせるようにしましょう。しかし、単に相手に感情をぶつけるのは喧嘩や状況悪化の原因になりよくありません。どのような理由でその感情を抱き、どうすればその感情を持たなくてすむのかしっかりと話し合うことによりより良い人間関係に結びついていくこととなります。話し合う時には今まで習ったSS(ソーシャルスキル)を上手く使うと良いですね。

● それでは今日の授業の感想を書いてください。書き終わったら感想を発表してください。

•  怒り、嫉妬、欲求不満等。あまり表さない感情だから。

 

 

 

 

 

 

 

 

•  感情を表すことの重要性がわかった 等

•  表現が弱かったところが課題であることに気づかせ、その感情表現が弱かったことによる生活上のリスクなどを教える。

 

 

 

 

 

10

板書例

主な感情 = 「怒り」「悲しみ」「嬉しさ」「欲求不満」「感謝」「嫉妬」「興奮」「混乱」「疲れ」

コミュニケーション手段 = 「バーバル」 「ノン・バーバルコミュニケーション」